昨年8月に同地域の道路封鎖が始まって以来、クルド人が多く住む地域の何万人もの住民が食料や燃料などの生活物資の不足に直面してきた。燃料がほぼ底を尽き、人びとは、凍てつく寒さの中で暖をとるために家庭内にあるものを燃やすなどして凌いでいる。 アレッポ北部のシェイク・マクスードやアシュラフィエ、シャハバ地域の50以上の村が、北東シリア自治行政区(AANES)傘下のクルド人民評議会の支配下にある。 シリア政府は、燃料や小麦粉などの必需品や人道支援物資の流入を規制してきた。住民の話では、過去1年間、燃料や小麦粉の流入が断続的に制限され、昨年4月には1カ月以上も滞った。昨年8月の封鎖開始は、シリア北東部のAANES支配に強く反発するトルコとシリアの間の国交正常化交渉の開始時期に重なると、住民は言う。 シリア政府が政治的配慮で何万の住民から必要な物資を奪っているのは、許しがたい。政府はこの人道危機に対し、