東京・浅草で15〜17日にある三社祭は、最大の見どころである本社神輿(みこし)の「宮出し」が2年ぶりに復活するが、浅草寺の耐震改修の影響で、境内での観覧はできなくなる。9日、主催する浅草神社奉賛会が発表した。 神社から三つの本社神輿を担ぎ出す宮出しは、最終日の17日。今回は、浅草寺本堂の改修工事と浅草神社社務所の建て替えが重なり、境内で使用できるスペースが手狭になった。そこで見物客の安全を図るため、境内への立ち入りを制限することにした。 本社神輿の宮出しと町をめぐる「各町渡御(とぎょ)」は一昨年、神社側の禁止を破って担ぎ手が神輿に乗ったため、昨年は中止された。今年は9日までにまとまった警備計画で、こうした行為の排除を関係者間で申し合わせたという。