猫カビ(皮膚糸状菌症)は、真菌というカビが、猫の毛や皮膚に付着し、増殖することで脱毛などの皮膚病を引き起こします。真菌(下写真参照)が付着すると栄養体である菌糸が増殖して被毛や角質に侵入することで感染が成立します。 おもな症状は、脱毛。発症すると、顔周りの毛が円形に抜け、かゆがるような様子を見せることもあります。子猫や猫エイズキャリアの猫など、免疫力が弱い猫や、糖尿病や腎臓病などの基礎疾患があり抵抗力が落ちている猫がかかりやすい傾向に。ほかに長毛猫も発症しやすいよう。また、この病気は人にうつることもあります。人に感染すると腕の内側などに紅斑などができ、強いかゆみを生じます。