青森県七戸町の住宅の玄関で昨年11月、死後1年近くたった女児の遺体が見つかった。死体遺棄罪で起訴された母親に26日、判決が言い渡される。近所の人たちは「1年間もなぜ気づかなかったのか」と衝撃を受けた。一方で「何人家族かも知らなかった」と話す人もいた。母親は地域とのつながりがなく、孤立した状態だったと見られる。どうすれば子どもを安全に守り、育てることができるのか。取り組みや課題を取材した。(石川瀬里) ■玄関先で放置 七戸町の住宅で小林令奈(はるな)被告(25)は小1の長男、長女由奈(ゆうな)ちゃん(当時4)、内縁関係の男(同27)=事件後に自殺、死体遺棄容疑で書類送検=と暮らしていた。 小林被告は男の子どもを妊娠中。そして事件は07年12月に起こった。 今月6日の公判での検察側の冒頭陳述によると、以下のようなことがあった。 由奈ちゃんは男に勉強を教えてもらっていた。男は「何度やっ