写真は本文とほとんど関係がありません。 たまたまなのだけれど、 大阪の人は電車の中で、平気で子供に小便をさせる人種である、——と、かう云つたらば東京人は驚くだらうが、此れは嘘でも何でもない。事實私はさう云ふ光景を二度も見てゐる。尤も市内電車ではなく、二度とも阪急電車であつたが、此の阪急が大阪附近の電車の中で一番客種がいいと云ふに至つては、更に吃驚せざるを得ない。 という一節を「谷崎潤一郎の神戸を歩く」(東京紅團) というページで見つけた。《谷崎潤一郎が大正14年の文藝春秋「阪神見聞録」で大阪の人について書い》たものなのだそうな。 なるほど、と思ったのは、「本日の重要問題/堺の公衆トイレ」で書いた、東京での僕の散歩圏と堺の観光地界隈の公衆トイレの数の懸隔のこと。東京では、大震災や大空襲の結果として、公衆トイレの用地確保が容易になった可能性をあげた上で、 近代以降にかぎってみれば堺を直撃した震