甘いマスクと歌声、そしてクールなトランペットで人気を博し“クールジャズの象徴”と言われた彼は、20代の頃どんな日々を送っていたのだろうか? そして“青春と人生のクロスロード”でもある27歳の時に経験したものとは? 1952年、23歳になった彼はビ・バップの創始者チャーリー・パーカーがロサンゼルスを訪れた際、幸運にもオーディションで共演者に選ばれる。 同年、バリトン・サックス奏者ジェリー・マリガンと共に、当時としては珍しい“ピアノレス・カルテット”を結成し、これが好評を呼ぶ。 翌1953年には、遂に自らのバンドを結成しジャズ専門誌『Down Beat』の国際批評家投票による新人賞に選ばれ、そして翌年の読者投票では1位に選出される。 世界初のニュース雑誌としても有名な『Time』にも取り上げられ、彼は二十代半ばにして一躍一流ジャズメンの仲間入りを果たしたのだ。 同時期、彼はその甘い歌声をフィー
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