大分県の教員採用を巡る汚職事件で、県教委が、不正があったとされる2007、08年度の小、中学校教員採用試験の答案用紙や面接結果を、10年間の保存を義務付けた内部の文書管理規定に反し、試験翌年の3月末に破棄していたことが分かった。 担当の三浦徹夫・義務教育課長は「不正を隠すつもりはなかった」と釈明している。 同課は、実施要項や受験者の得点一覧表、合否の通知文書などは現在も保存している。しかし、答案用紙などは量が膨大なことから対象外と判断し、破棄していた。 県教委は、不正の結果、不合格とされた受験者の救済を検討しているが、根拠になる資料がないため難航は必至。得点一覧表はあるものの、同課参事・江藤勝由被告(52)(収賄罪で起訴)が元教育審議監の同県由布市教育長・二宮政人容疑者(61)(収賄容疑で逮捕)らの指示に従って改ざんしているため、救済には役立たないという。 三浦課長は「答案用紙も公文書であ