長く謎に包まれていた恐竜デイノケイルスの全身骨格が発見され、巨大化と共に奇妙な特徴の数々を獲得した、極めて個性的な姿が明らかになった。 Michael Skrepnick 1965年の夏、モンゴル南部のゴビ砂漠で、長さ2.4mもある巨大な恐竜の前肢の化石が発見された。この前肢の化石には3本指であったことを示す指骨やかぎ爪、肩帯などが含まれており、これらの特徴から新種の獣脚類恐竜であることが明らかになった。前肢の長さが既知のどの二足歩行動物のものよりも長い(ただし翼竜などの飛翔動物の翼は除く)ことから、「尋常ではない恐ろしい手」を意味するデイノケイルス・ミリフィクス(Deinocheirus mirificus;Deinocheirusはギリシャ語で「恐ろしい手」、mirificusはラテン語で「尋常ではない」を意味する)と名付けられたが、前肢と肩帯の骨以外では肋骨や椎骨の小さな破片しか発見