著者イアン・エアーズ、訳者山形浩生は、非常に面白くも一方で怖い本でもあった『その数字が戦略を決める』と同じ。前作では「絶対計算」という大量のデータを用いた統計分析が専門家を打ち負かしつつあるということが豊富な事例を使って語られていましたが、今回は人びとのやる気を引き出すコミットメントについて縦横無尽に語っています。 しかも著者のエアーズはこのコミットメントをネタにしてネットビジネスの会社まで作ってしまったんだからすごいです。 そのネットサービスというのはstickKという名前で、コミットメントを売る会社といってもいいかもしれません。 例えば、ダイエットしようと思い立ち半年で5キロ体重を落としたいと思ったとします。おそらく、多くの人がこういったことを「決意」したことがあるでしょう。 けれども、多くの場合、その決意はうやむやになってしまい成功しません。長期にわたって自分を律することのできる意志
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