携帯電話機やPC、携帯型オーディオ機器などに広く採用されている近距離無線通信規格「Bluetooth」。低消費電力が特徴である最新版「Bluetooth 4.0」の策定が完了し*1)、既存の「Bluetooth 3.0+HS」規格と接続可能なデュアルモードの品種が製品化されることで、用途がさらに広がる兆しが見えてきた。 Bluetooth 4.0版は、低消費電力で無線チップを動かせる「Low Energyモード」を追加したことが特徴である。Low Energyモードの消費電力は、従来規格に比べて大幅に低く、1/10程度に削減できるという。消費電力の低さを売りに、これまで入り込むのが難しかったヘルスケア機器やフィットネス機器、デジタル家電のリモコンといった新たな用途に採用が進むと期待されている。 Bluetooth 4.0版に対応した無線チップには、Low Energyモードだけに対応したシ