我流ではありますが、私は良い家、悪い家、をチェックする時に数点に着目するようにしております。まず、最初は、「床の仕上げ」と「建具」がキチンと設計され、優れた部材が使われているかどうかという点です。床は人がいつも歩く場所ですので、耐久性が大事です。同時に「動く箇所」である建具(扉、窓)も故障しやすい部位です。ペナペナの合板で出来ただけの床を選んでいたり、結露するような窓や安物の扉が入っている家は、それだけで設計者の腕が疑問視されます。実際に数年暮らしたら、すぐに問題が出てきます。ガッチリとした建具を選んでいる建築家はこれを知っています。次に、エアコンを止めて、冬に暖かく、夏に涼しい家かどうか確認します。経験のある建築家なら、ちゃんと南採光を取り、西日を防ぎ、屋根裏にも壁にもしっかりと断熱材を入れます。そういった基本を知らない建築家は窓も庇も断熱もいい加減ですので、夏は暑く、冬は寒くなります。