気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 生きることの不安 さてこのようにぼくたちは、心の奥のどこかで、自分がまだ何ものかに借りがあること、その借りを返していないことと感じつづけている。自分の生命は何ものかによって与えられたものであり、そのことに「負い目」があるのである。 ハイデガーは『存在と時間』では人間の世界内存在というありかたから、この負い目について語りだしている。ハイデガーは動物というものは世界のうちに、世界について知らずに生きているのであり、世界をもたないと考える。人間だけが世界をもち、人間だけがほんらいの意味で死ぬのである。 世界内存在 この世界のうちで人間は、さまざまな事物と他者に囲まれて生きている。事物には自然の事物もあれば、人間が作りだした都市、家
![不機嫌に似た「無気分」のうちから考える存在の根拠:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)