さいきん立て続けに、複数の若い(20代の)レズビアンから同じようなセリフを聞かされている。かのじょたち自身が横のつながりを持っているかどうかは知らないし、直接的な面識がなくても口コミやらネットやらを通じて一種の流行言説ができあがっているということなのかもわからないが、とにかく、ほぼ同時期に同じような内容の、しかもそれってちょっと問題なのでは? と思うような言説を耳にすると、なんだかかなり不穏な気持ちになってしまう。 その言説とは、次のようなものである。「『セクマイって悩んだり苦しんだりしてて可哀想』って言われるけど、そんなことない。こんなに明るくて元気で楽しくすごしているんだってことを訴えていきたい」。 えっ、だれに? って一瞬思ってしまった。『セクマイって悩んだり苦しんだりしてて可哀想』と思っているひとたちに向けてかと思ったらそうじゃなくて、セクマイのニューカマーたちに向けてだというから