年末進行でクソ忙しかったがようやく目処が立ち、久々に定時帰りできた。 ビールもどきを飲みつつ、テレビを見てたたら、チャイムの音が鳴った。 時刻は七時三十過ぎ。 宅急便かなと思い、ドアを開けると若い男の二人組が立っていた。 俺に近い方の男がエホバの証人の佐藤だと名乗り、宇宙が誰の為に作られたのかという事を話しにきたと言った。 馬鹿馬鹿しい。 「宗教には興味ありません。俺は空飛ぶスパゲッティ・モンスター教信者ですから」 「えっ?」 「だから、空飛ぶスパゲッティ・モスンター教だよ」 冗談のつもりでそう言ったら、後ろにいた男が口を開いた。 「増田さんはインテリジェント・デザインを信じてるのですか」 「え、ええ、まぁ」 びっくりした。まさか宗教まっしぐらの奴らからインテリジェント・デザインという単語が出てくるとは思わなかった。 それから、後ろにいた男はべらべらと喋りだして、地球が人間が住む為に設計さ