【ワシントン=古森義久】中国の大量破壊兵器などの拡散についての米国議会の20日の公聴会でブッシュ政権高官は中国が国際規制に違反してイランやテロ組織に兵器を輸出していると非難した。民間の専門家は中国が北朝鮮やイランの核兵器開発を支援して、日米の離反を図る意図があると指摘した。 米国議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」は20日、中国の拡散活動に関する公聴会を開いた。ブッシュ政権の国務省の拡散防止担当のパトリシア・マクナーニー次官補代理は「中国政府は拡散防止への協力を表明しているが、なお中国の企業や個人が地域の安定を崩すミャンマー、キューバ、イラン、スーダン、シリアの各国に通常兵器を輸出しており、中国政府にはそれを取り締まる輸出管理の機能がない」と証言した。 同次官補代理はさらに、(1)中国は自国内の港や空港を経由して大量破壊兵器関連の物資が運ばれることへの国際的取り締まりに協力してい