韓国で育つ生物の種は2万9916種にすぎないが、日本にはおよそ9万種が生息していることが確認された。 例えば京畿道と江原道にだけ自生することが分かっている「金剛提燈花(日本名・ハナブサソウ)」の学名は「Hanabusaya asiatica, Nakai」だ。中井猛之進という日本人学者が発見・命名し、「花房義質」という朝鮮駐在日本公使の名を取ったものだ。 こうしたことは、生物の種に対する学術的な調査が先進国よりも数十年から数百年遅れていたために起こった。そのために「生物に対する主権」も、知らぬ間に外国に渡ってしまった。環境部は4日、今さらながら2014年までに第1段階として3万種の自生生物を調査し、情報を集大成する「韓国生物誌発刊事業」に着手したことを明らかにした。 韓国は自然に恵まれているものの、分類はきちんとできていない生物資源後進国だ。環境部関係者は「推定値の3分の1にもならな