【ロンドン=木村正人】英BBC放送は7日、英対内情報部(MI5)幹部の話として、2006年11月、プーチン前政権を批判していたロシア連邦保安局(FSB)元幹部、リトビネンコ氏が毒殺された事件にロシア政府が関与していたことを強く示す証拠があると伝えた。 この幹部はBBCに、「毒殺はFSBによって実行されたが、通常、FSBに認められている海外の作戦より広い裁量が与えられていた」と証言。昨年6月、プーチン前大統領と敵対して英国に亡命した政商ベレゾフスキー氏の暗殺を企てたとしてロンドン警視庁がロシア人の男を逮捕していたことも明らかにした。男は強制送還された。これもFSBの作戦という。 英政府はロシア政府に対し、リトビネンコ氏事件で容疑者と断定した元ソ連国家保安委員会(KGB、FSBの前身)職員、ルゴボイ氏の引き渡しを求めていた。 MI5のエバンズ長官は昨年11月、「英国内でのロシアの情報活動は冷戦
【モスクワ=遠藤良介】英BBC放送のモスクワ支局に勤務する記者や職員3人が先月下旬以降、相次いで排外主義者とみられる男らの襲撃を受け、負傷していたことが明らかになった。BBCや在モスクワ英国大使館は親プーチン大統領の官製青少年団体による激しい圧力行為にもさらされている。3月の大統領選に向けてプーチン政権が排外姿勢を強めているのに伴い、特に悪化の一途をたどる英国との関係は“危険水域”に入ったようだ。 BBCによると、先月24日、ロシア人職員が市内の地下鉄車内で排外主義のスローガンを叫ぶ男らに襲撃されて負傷。翌日には、やはりロシア人職員が自宅近くで襲撃を受けて鼻を骨折し、銀行カードや多額の現金を奪われた。30日にも、職場に向かっていたロシア人記者が襲われ、頭部を縫う重傷を負ったという。 BBCは「尋常でない多数の攻撃をきわめて憂慮する。被害者らがBBCに勤務しているために攻撃されたのかは現時点
昨年11月に、ロシア連邦保安局(FSB)のリトビネンコ元中佐が亡命先のロンドンで放射性物質ポロニウム210を使って「毒殺」されたと疑われている事件。 英検察当局は今年の5月、リトビネンコ氏とロンドンで接触したロシア在住の元ソ連国家保安委員会(KGB)のルゴボイ元職員を容疑者と断定し、同氏の身柄の引き渡しを求めていたが、ロシア政府は「自国民の国外引き渡しは憲法で禁止されている」として、この英国側の要求を正式に拒否した。 これに対して、英政府は7月16日、英国駐在のロシアの4人の外交官の国外追放のほか、ロシアとの間のビザ発給手続きの簡素化に関する交渉を凍結することなどを含めた制裁措置を取り、19日には今度はロシア政府がロシア駐在の4人の英国外交官を追放する報復措置を取り、さらには自国政府関係者の訪英を禁止し、英政府関係者にはビザも発給しない措置を取って対抗、外交官追放合戦という冷戦時代を彷彿さ
北陸新幹線が延伸開業した16日、能登半島地震で打撃を受けた観光の復興に向け、石川、富山、新潟、福井の4県への旅行代金の一部を補助する「北陸応援割」も始まった。北陸への人流拡大を促し、地域の事業者を経済的に支援することで復興の一助になると期待される。一方で甚大な被害が残る…
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