2004年から06年にかけてイラクに派遣された陸上自衛隊の日報が公表された。「隠す必要のない文書」「なぜ、こんなことになるのか」。隠蔽(いんぺい)問題に発展させた防衛省の対応に、派遣された元隊員たちは複雑な思いを抱えている。 元隊員らによると、日報は、現地の会議で報告された任務や予定、気象状況などを文書係がまとめ、宿営地が攻撃を受けた際は背景の分析も盛り込まれた。普段は電子メールで日本に送り、急を要する場合は衛星電話も使われたという。 「戦闘という言葉も使いましたよ」と話すのは、復興業務を担う本隊として派遣された60代の自衛隊OB。… この記事は有料記事です。 残り659文字(全文929文字)