2010年06月06日 00:19 うえお久光「紫色のクオリア」読了。もしも腕の中に携帯型もしもボックスを組み込まれたら…。 紫色のクオリア (電撃文庫) 結晶星団 (ハルキ文庫) うえお久光「紫色のクオリア」読了。最初の1ページ目から、『火の鳥&ウィトゲンシュタイン』という感じで、なんとSF者の魂を鷲掴みにする出だし、掴みはOKという感じだねと思いながら読んでいたら… 毬井ゆかりは、ニンゲンがロボットに見えるという。 正確にはヒトだけでなく、自分以外の『生きているモノ』、すべて。 彼女は自分をのぞいたあらゆる生物がロボットに見えるといい、そして、その話が真実かどうか、他人に確かめるすべはない。たとえどれだけありえない話に聞こえても――考えてみてほしい。『赤いりんご』を見て、『赤い』と感じたことを、どうすれば他人に伝えられるだろう。『赤色』という『感じ方』を、『赤い』と口にする以外にどう説
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