野口 「『サイレントチェンジ』とは、メーカーが知らないうちに、下請け企業などが部品の材料を変えてしまうことを指します。 使う側、私たちにとっては多大な影響が生じることになります。」 八木 「サイレントチェンジが原因と見られる事故をまとめました。 身近な商品が並んでいますが、例えば、内部でショートが起きたパソコンの場合、2015年以降、500件以上の事故が起きていています。 また、除湿器が発火し、5人が負傷した事例もあります。 このように私たちの身の回りのさまざまな商品に、サイレントチェンジの危険が潜んでいると言っていいかもしれません。」 野口 「サイレントチェンジをするのは、ほとんどの場合、海外の下請け企業です。 ただ、日本のメーカーにとっては経営に直結する問題です。 まずは、なぜサイレントチェンジが起きるのか、その実態からご覧ください。」