「…よっくやるよねえ、ほんっと。そこまでするか、よねえ…」。歌舞音曲スペクタクルショウ2007!の呆けすとら終演直後、客席で笑いながら誰かが確かにそう言った。2月12日のこと。 1994年暮れから始まったホームレス越冬支援ライブ。第一回目は黒崎の喫茶店「山小屋」が会場。翌年は城野の「Tutti」。そして小倉の古船場にあった「Big Band」。いずれも今はもうそこにはない店たち。やがて1994年からこのライブは呆けすとらが担い、「歌舞音曲スペクタクルショウ!」と銘打たれるようになる。以来、10年。早いもんだ。 前回のショウの規模は史上最大だった。会場はスミックスホールESTA。ここでできる限りの事をやってみた。大仕掛けも考えた。お客さんも約250人入った。今回は一転、お客さんとの距離をまたぐっと詰めて。2年前に使った「FUSE」(当時「BAGOO」)が会場を提供し協力してくれた。 「ドグラ