「全身全霊」虚構だったのか 佐村河内さんを取材した者として 東日本大震災の犠牲者にささげるレクイエムを作ったという佐村河内守さんを取材し、昨年2月末に河北新報の社会面で記事にした。 メールで彼と何度も交わしたやりとりは、真剣勝負だったと信じていた。楽曲を別人が作っていたことが分かり、記者としても、一人の人間としても衝撃を受けている。 佐村河内さんは、発作中など体調の悪いときは平仮名でメールを送ってきた。今年の元日夜にもらったメールには「わたくしの音楽をまってくれている だれかのために ことしも全身全霊でさっきょくにとりくみます」と書いてあった。 文面はいつも「全身全霊」があふれていた。被災地と命懸けで向き合い、曲を作る、と繰り返し投げ掛けてきた言葉自体が虚構だったのだろうか。 うそを見抜けず、事実と異なる報道をしてしまい申し訳なく思っている。交わした深いやりとりの中に欺きがあったわ
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