今年4月に発足した花王グループの販社、花王カスタマーマーケティングが、「カテゴリーマネジメント」の取り組みを加速させている。小売業のPOS(販売時点情報管理)データを基に「もうかる棚割り」を提案。小売業側の売上高や粗利益を向上させつつ、花王の新製品を浸透させている。データ分析力を磨き、価格競争に巻き込まれない体質を定着させた。 「昔なら、他社と差異化できる良い製品を作れば売れたが、今は絶えず店頭でアピールすることが不可欠だ」。花王カスタマーマーケティング(花王CMK、東京・中央)流通開発部の堀康人・部長はこう話す。 同社は今年4月に旧・花王販売と旧・花王化粧品販売が合併して発足した花王グループの販社である。売上高は6141億円(2007年3月期の2社合計)で、日用品卸としては国内最大級だ。 花王はライバルの日用品メーカーと異なり、生産から販売・物流まで自前で手掛けることを強さの源泉にしてき
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