撤退を惜しむファンに人気のパイオニアの薄型テレビ売り場=東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkiba(写真:産経新聞) パイオニアの高画質プラズマテレビ「KURO」の人気が急上昇し、家電量販店の店頭で品定めするファンが増えている。今年2月に薄型テレビ事業からの撤退を決めたことで、パイオニアブランドのテレビは、今後、供給されなくなるためだ。ただ、小売店で購入しても自宅に届くまでには、約1カ月かかる。3月下旬にはホームページ上で店頭で陳列している販売店を告知するなど、同社は対応に大わらわだ。 [データでチェック]パイオニアの業績推移 「一部ファンが今のうちに入手しようと、店舗を訪れるケースが増えている」 大手家電量販店のヨドバシカメラマルチメディアAkibaの鈴木健一リーダーは、こう話す。家電製品はメーカーが撤退を発表すると、アフターサービスに支障を来すと敬遠され、一般的には消費