NHK科学文化部 @nhk_kabun 【Winny開発者 無罪確定へ】ファイル交換ソフト「Winny」を開発した東京大学大学院の元助手が映画などの違法コピーを手助けした罪に問われた裁判で最高裁判所は犯罪となる初めての基準を示して検察の上告を退け逆転で無罪を言い渡した2審の判決が確定することになりました(12/20) 2011-12-20 17:51:24
![【備忘Log】 Winny無罪判決を受けての知財・法律系クラスタの反応](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4a6402e44ef7e8ce3b051b8442ee7fb8303080bb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2F83b1ebc05138a5562807baac6500384d-1200x630.png)
先ほど判決が終了しました。原判決破棄、完全無罪でした。大きな感銘を受けました。 改めて、判決を分析したいと考えていますが、無罪判決の理由を、メモに基づいてざっくりと書くと、 winny自体は価値中立的な、有用なソフトであるところ、このようなソフトの提供者に幇助犯が成立するかどうかについては、新しい問題であり、慎重な検討が必要である。当審(大阪高裁)における証拠調べの結果も踏まえると、winnyによる著作権侵害コンテンツの流通状況は調査、統計結果により差異があり明確ではないなどの事情が認められる。 被告人の行為は、価値中立的なソフトを提供した価値中立的な行為であり、提供されたソフトをいかなる目的でいかに利用するかは個々の利用者の問題であって被告人には予想できなかった。罪刑法定主義の観点からも、このような行為につき幇助犯が成立するためには、原審(京都地裁)が示したような、違法行為に利用されるこ
報道によれば、いわゆるWinny事件について大阪高裁が第一審の京都地裁判決を破棄し、Winny開発者である被告人に無罪を言い渡したということである。 本判決が公開された際には全文を読んでみようと思い立つ方もいらっしゃるかもしれない。そこで、本判決を読む際のポイントは何か、ということを提案してみたい。 法律学の観点からいえば、本件の主たる関心は著作権法分野ではなく刑法にある。すなわち本件において幇助が成立するかどうかである。 幇助とはなにか? 本件は、ファイル交換ソフトWinnyをインターネット上で公開し、その後、多くの場合著作権侵害にあたる行為を成すために用いられている実態を認識しつつ、さらにWinnyに改良を加えて提供した行為について著作権侵害の幇助を問われている。 しかし、そもそも「幇助」とは何なのだろうか。 刑法62条は以下のように規定している。 第62条 正犯を幇助した者は、従犯と
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