地底深くの暗がりに浮かび上がった、純白の氷河のような鍾乳石(山梨県丹波山村の青岩鍾乳洞で)=宮坂永史撮影 山梨県丹波山(たばやま)村の青岩(あおいわ)鍾乳洞でこのほど、国内では珍しい長さ30メートルに及ぶ純白の鍾乳石が確認され、撮影に成功した。 青岩鍾乳洞は全長700メートル以上。十数年前に洞窟の入り口に通じる山道が土砂崩れで流失し、訪れる人はまれになっていた。今回は、NPO法人「日本洞穴探検協会」(山内正代表)などの日・米・台湾の国際チームが本格的調査を行った。 純白の鍾乳石は、人の肩幅ほどの狭い穴をくぐり、崖をよじ登って、たどり着く最奥部に横たわっている。ランプに照らし出された様子はさながら石の氷河で、山内代表は「将来、一般に開放されれば、青岩鍾乳洞の価値が広く認識されるだろう」と話している。