写真愛好家の京本孝司さんと仲賢さんが2001年9月、和歌山県那智勝浦町の妙法山小麦峠から富士山の撮影に成功した(700ミリ望遠レンズで撮影)。峠はその後、色川富士見峠に改名された いったいどれだけ離れたところから富士山は見えるんだろう――。民間の気象会社が情報を募ったところ、200キロも離れた栃木県から見えたという情報が寄せられた。東京都内からの観測では年々、見える日が増えているというデータもあり、どうやら大気の状況が影響しているようだ。 ウェザーニューズが各地の人々から情報を集めた。同社に届いた富士山(3776メートル)が写った写真の中で最も遠かったのは、北は約200キロ離れた栃木県大田原市、西は約150キロ離れた愛知県田原市、南では約100キロ離れた伊豆諸島の東京都・利島だった。 インターネット上で「山尾望」のペンネームを持つ筑波大学付属高校の地理教諭、田代博さん(60)