最近結構売れているらしい梅田望夫さんのウェブ進化論を読んだ。情報を独占していたエスタブリッシュメントな既存のマスメディアに対して、技術を駆使することによってオープンに個人個人の知識をまとめるグーグルのような新たな企業が進化を遂げているといった内容。Web2.0だとか最近ネット業界界隈で言われていることの全体像が描かれている。 確かに、ブログなどで誰もが自分を表現できる社会は魅力的だと思うし、個人の持つ情報を不特定多数の人に伝えるための技術の進化には目を見張るものがある。 自分は既存のマスメディアで情報を選別する仕事を日々行っているわけだが、グーグルのようにページランク技術ではなく、すべてが人力だ。 エスタブリッシュメントといわれれば確かにそうかもしれない。「一般の読者は情報を選べない、俺たちがやらなきゃ」という声まで聞いたことがある。新聞社に入って数年経つわけだが、どうも社会主義的な匂いを
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