逆境が彼女の強さを生み出したのだと思います 取材・文:シネマトゥデイ 写真:若山和子、シネマトゥデイ 並外れた舞踏の技術、そして最高の演技力で“ゲイシャ”役を見事に演じた『SAYURI』で、巨匠スピルバーグをも唸(うな)らせた、アジア最高の女優チャン・ツィイー。“アジアの宝石”と呼ばれている彼女の才能にほれ込んだフォン・シャオガン監督の『女帝 [エンペラー]』で、彼女は、中国の宮廷に生きる“女帝”の秘めたる愛憎を美しく、高貴に表現した。久々の中国映画に出演したチャンと、シャオガン監督に話を聞いた。 ADVERTISEMENT 赤と緑をイメージして生まれた映画Q:さまざまな“色”が魅力となっていますが、監督が考える“色”の効果について聞かせてください。 監督:チャン・ツィイーには赤と黒を混ぜたような濃いウイスキーのような赤を、方のダニエルに対しては、お茶のような緑をイメージしました。映画をご