気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 金融危機と景気後退で、米国でも「市場主義悪玉論」が正論になりかけた。しかし、市場主義悪玉論は単に一過性の流行であって、かつ金融危機という舞台背景の前だけで映える演出であった可能性が濃厚である。 オバマ民主党政権による医療制度改革の行き詰まりがそれを表している。 「約90兆円の財政赤字拡大」で頓挫 過去のクリントン政権の失敗の経験などを基に、オバマ政権の医療制度改革は当初から大きな公的医療制度を前面に出さなかった。そして、医療制度改革が経済成長に与える影響を分析した大統領経済諮問委員会報告書(6月)を公表するなどして、「経済問題」としての制度改革を訴えた。 6月に議会で作られた法案(エドワード・ケネディ上院議員=8月に逝去=が健康・教育・労働・