[書評]データで斬る世界不況 エコノミストが挑む30問(小峰隆夫, 岡田恵子, 桑原進, 澤井景子, 鈴木晋, 村田啓子) 米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻が日本に伝えられたのが昨年の9月16日。世界金融危機が本格化した契機として、リーマンショックと呼ばれることもある。あれから1年が経ち、振り返る。なぜあの金融危機が起きたのか、今後は防ぐことができるのか、今後の世界経済、また日本経済はどうなるのか。日本では政治経済の話題は新政権の発足に押されていたが、このブログも6年も書いてきたことあり、私なりの総括も考えていた。その際、書籍として一番拠り所となったのが、本書「データで斬る世界不況 エコノミストが挑む30問(小峰隆夫, 岡田恵子, 桑原進, 澤井景子, 鈴木晋, 村田啓子)」(参照)であった。 本書が出版されたのは4月下旬。しかも内容の原型はオンラインで刻々と公開されたものをその時