──J2降格直後という非常に厳しい状況で社長就任のオファーを受けられましたが、 就任への迷いはなかったですか? 「なかったですね。個人の状況はいろいろありますが、それを理由にお断りすることはでき ない」 ──8年前の事業本部長時代とは、立場が変わられたわけですが。 「当然、責任の重さが違います。社長に就任した以上、常に『どういう形で辞任するべきか』という覚悟を持って仕事をする必要がある。私が辞めることでクラブが良くなるのであれば、その決断を厭うつもりはありません。判断基準は常に“クラブ第一”です」 ──サポーターとのコミュニケーションを重視されるのも、その“クラブ・ファースト”の考え方からですね。 「そうですね。先日、サポーター・カンファレンスを行いましたが、そこでも多くのクラブ経営のヒントを頂きました。サポーター・カンファレンスとはサポーターと共に、クラブが良くなる方法を考え、議論する