史上最高額となる2億2200万ユーロ(約284億円)で現地時間8月3日に決定したネイマールのバルセロからパリSGへの電撃移籍で再注目されているのが、「契約解除違約金」だ。 契約解除違約金(バイアウト条項とも呼ばれる)とは、契約書内で合意のうえに定められた一定の金額を支払うことによって、クラブまたは選手が一方的に契約を解除できるという制度である。これが設定されている場合は、移籍の際にいわゆるクラブ間交渉が必要ない。 例えば、AクラブがBクラブに所属するC選手を獲得しようと思えば通常、AクラブはC選手とはもちろん、Bクラブとも移籍金の交渉が必要になる。「選手個人とは合意したが、クラブ間交渉で合意できず、移籍が成立しなかった」というケースが多いのはそのためだ。 しかし、BクラブとC選手の契約に契約解除違約金が盛り込まれていれば、AクラブはBクラブとの交渉が不要。C選手と個人合意さえしてしまえば、