プロ野球界に「呪いの背番号」が存在するのをご存知だろうか。たとえば、ソフトバンクの背番号「30」も、そのひとつ。野球カード製作兼ライターで、背番号に詳しいしゅりんぷ池田氏が語る。 「もともと30は、東京六大学野球などでは監督の背番号として知られ、ソフトバンクの前身・南海では長らく、鶴岡一人監督の背番号でした」 その鶴岡監督が退いた後、14年の空白期間を経て、選手に渡ると、なぜか活躍できないというジンクスが生まれてしまった。 「最初は台湾から南海に入団した高英傑が付けましたが、外国人枠のために一軍登録されない日々が続いた。その後を継いだ大塚義樹、内田強、内之倉隆志も振るわなかった」(同前) その中で唯一、“呪い”に負けなかったのが長谷川勇也。2009年にはリーグ4位の高打率を残して、クリーンアップに定着した。ただこの後、背番号の変更を直訴し、結局「30」は、武田翔太に継承されている。その武田