アメリカでも人気のK-POPは、黒人差別に抗議する「Black Lives Matter」運動に支持を表明したり寄付を行ったりした。だが一部のファンや識者たちは、それだけでは不十分だと指摘していると米紙は報じる。そう遠くない昔、K-POP業界で“顔の黒塗り”や“文化の盗用”が繰り返された過去にも向き合うべきだという声が高まっているのだ。 ソウルに黒人の居場所はなかった アレクサンドラ・リード(28)は、居場所のなさをずっと感じていた。 リードはガールズグループ「BP RaNia」のメンバーになる契約を結び、ソウルで2年間生活した。K-POP初の黒人アーティストのひとりだった彼女は、単なる客寄せの目玉ではなく、「K-POPミュージックの真の進化」に貢献すべく溶け込もうと必死だったという。 だが、自分がそこにいることが「場違い」だと感じずにはいられなかった。食事の注文の仕方やエアコンの操作方法