「UTM」の定義 統合型セキュリティアプライアンスは、最近「UTMアプライアンス」というキーワードで語られることが多くなってきている。UTMとは、「Unified Threat Management」(統合脅威管理)の略称である。国内の主要なセキュリティベンダーも、UTMアプライアンスという言葉を積極的に使い始めており、将来的にはUTMの呼称がポピュラーになるかもしれない。 本稿では以降、統合型ゲートウェイセキュリティを「UTM」として解説していく。 もともとUTMという概念は、調査会社である米IDCが2004年に提唱したものだ。そこでは「複数のセキュリティ機能を単一のプラットフォーム上で統合するゲートウェイ型アプライアンス」と定義されている。つまりUTMアプライアンスとは、ファイアウォール/VPN機能がベースに、さらにアンチウイルス、不正侵入検知/防御(IDS/IPS)、Webコンテンツ