中国漁船衝突事件のビデオ映像が流出した問題で、警視庁捜査1課は11日、「自分がやった」と名乗り出た神戸海上保安部の海上保安官(43)を引き続き聴取し、自宅を捜索した。容疑が固まり次第、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕する方針。ただ、中国人船長を釈放して海上保安官を逮捕することや、いまだに映像を隠し続ける菅直人政権には国民の批判が沸騰している。内政、外交とも国民意識とかい離し、無責任体質がしみ込んだ菅政権には赤信号が灯りつつある。 「国民の誰もが見る権利がある。私がやらねば、闇から闇に葬られた」「国民の倫理に反するなら、甘んじて刑を受ける」 問題の海上保安官は、映像流出の動機について、読売テレビ(大阪市)記者の取材に、こう答えたという。そこには、時の政権や権力者にではなく、国民に奉仕する公僕としての誇りが垣間見えた。 これまでの調べで、保安官は公休だった4日午後9時ごろ、神戸市