3期連続で最高益を更新してもなお、利益の積み上げに貪欲――。 工場設備の自動化に使われるFA(ファクトリーオートメーション)用センサーなど計測・制御機器の大手、キーエンスの収益拡大が止まらない。前2014年度の決算は、売上高が前期比26%増の3340億円、本業の儲けを表す営業利益は34%増の1757億円、税金などを除いた後の純利益は41%増の1210億円だった。これらの数字はすべて過去最高。 キーエンスは2012年度に1年を3カ月決算と9カ月決算に分割する変則決算を行っているが、それを1年ベースの通常決算に換算して見た場合、売上高と純利益は3年連続、営業利益は2年連続の過去最高更新となる。 世界的に自動化・省力化の需要高まる 「海外・国内ともに、電機、精密、自動車、機械、半導体、電子部品、液晶、食品など幅広い業種向けに好調だった」。キーエンスの山本晃則社長は、業績絶好調の理由をそう説明した