今回の危機を「100年に1度」の規模に拡大したのが金融技術であることはまちがいないが、その根本にはアメリカの過剰消費と、新興国や産油国や日本などの過剰貯蓄による世界のGDPの2%に及ぶ巨大なインバランスがある。どっちが原因でどっちが結果かはむずかしいところだが、最近までの世界的な金利の低下は、どちらかというと過剰貯蓄に原因があることを示唆している。 特に著者(FTの著名コラムニスト)が強調するのは、中国の急速な成長と国内の貧弱なインフラである。その成長の最大の原因は先進国の企業の部品調達や海外生産なので、国内消費はあまり伸びていない。また社会福祉は無に等しいので、貧しい人々も老後にそなえて貯蓄せざるをえない。国内の金融機関は信用できないので、輸出で稼いだ外貨を欧米に投資する"vender financing"になっている。 その過剰貯蓄の最大の受け皿になっているのが、アメリカの過剰消費
今回のトラブルはこのままでは終わらない、のは間違いありませんが、今回の金融危機を総括する意味で、今日はちょっと自分の話をさせて下さい。参考になるかもしれません。 ご存知の方も多いように、ぐっちーは日本の総合商社からモルガンスタンレーを経てずーっと外資系金融機関で働き、そこそこの業績を上げつつ楽しく暮らしておりましたが、2004年には、 「こんないんちき商品は売れん」、 と本社に噛み付いたことから某ベアースターンズという会社をクビになります。 倒産して、ざまみろ、といいたいところですが、退職金代わりにもらった株がゼロになった被害の方が甚大で笑っている場合ではありません(笑)。 売りたくない、といったものはまさに今破裂し続けている分散型CDOそのものです。 そう考えた理由は単純で、証券化に相応しいいいアセット(ローンですね)は当時すでに破格に割高な水準まで買い上げられていたのに、その割高なもの
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