日々の生活のインフラを支えたり、地球環境の保全や災害監視、また広大な宇宙のナゾに迫る手段として、世界中の人工衛星が活躍しています。こうした人工衛星を打ち上げるのは、かつてNASAやJAXA、また宇宙開発分野に長けた企業の活動と思われていましたが、いまや民間企業や大学等へと裾野が広がっていることをご存知ですか。 JAXAでは、宇宙開発利用の裾野を広げ、未来の日本の宇宙開発を担う人材育成を目的として、広く民間企業や大学等の開発する超小型人工衛星をさまざまな形で打ち上げ(または放出)する機会を提供しています。 過去の相乗り小型衛星の打ち上げでは、平成24年5月18日に第1期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)を載せたH-IIAロケットの余剰能力を活かして"相乗り"小型副衛星が打ち上げられました。また小型衛星放出では、同年10月5日に国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられた「きぼう