青息吐息のシャープ、パナソニック。 家電業界支援のために実施された家電エコポイント事業が 皮肉にも彼らの経営判断を狂わせ、深刻な経営難に陥らせた。 日本経済再生のための「3本目の矢」として注目される成長戦略だが、 厳しい国際競争の現実を直視せず、「エコ」というマジックワードの力で 安易に政策を進めると、悪夢は繰り返されることとなる。 第二次安倍内閣が「日本経済再生に向けた緊急経済対策」を発表し、総額13兆円を超える補正予算を決定した。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を3本の矢にたとえて、日本経済の復活という目標を射止めることを目指している。 東日本大震災からの復興の遅れ、原発停止によるエネルギー供給問題、デフレと円高を背景とした景気の低迷、若年層の雇用問題、老朽化したインフラの問題、温室効果ガス排出への対策等々、日本は多様な問題を抱えている。今回の政策からは、「