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ログ・ホライズンex.竜吼山脈 プロローグ 広大な荒れ地と沙漠、視界の果てまで駆け抜けて行く乾いた風。 ユーレッド大陸。それは〈ハーフガイア・プロジェクト〉においてユーラシアと呼ばれる大陸。その中央部、アオルソイを進む豆粒のような人影。 日本を目指す一行の中には、かつて日本サーバで活躍し、その後長く〈エルダー・テイル〉を離れて居た一人の女性の姿があった。 欧州からの報せを持って世界最大の大陸を横断する旅が始まる。 chap.01 高い大空だった。 それは果てしなく高かった。 日差しはあくまで強く、白く、まばゆかった。 だがそれゆえに、大空の青は、まだ昼間だというのに紺碧という言葉で表現される色よりも、いっそ群青の暗い蒼を表現していた。 例えるならば、その色は、気層の果てにある宇宙の蒼のわずかな音信のようであった。 視界の端には何の変哲もない、灰色の、くすんだ色合いの
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