はじめに 日本語入力プログラム資料収集・集積の狙いとお願い 2005年7月、マイコン草創期からMS-DOS全盛期のころに日本語入力に興味を持ったような人々に、衝撃のニュースが流れた。「VJEシリーズ、個人向けサポート終了」。既にWXや松茸のサポートが終了し、そのほかさまざまな日本語入力プログラムがひっそりと姿を消していた。 日本でパーソナルコンピューターが普及する上で欠かせなかった条件の一つに、日本語漢字仮名交じり文の入力があったことは異論を待たない。しかし、それを支えてきた黎明期の日本語入力プログラムを紹介する記事は、競争が下火になった近年特に減少し、開発史を紹介するウェブ上のリソースとしてもATOKやWnnの資料などが一部に残る程度だ。 VJE個人向けサポート終了のニュースを聞き、日本のPC普及を支えたさまざまな日本語入力プログラムについて、少しでも資料が残せないかと感じていた。そんな