【ロンドン=木村正人】英イングランド北部ブラッドフォードで、売春婦3人を殺害したとして、ブラッドフォード大学の犯罪学の博士課程で19世紀の猟奇事件「切り裂きジャック」など連続殺人事件を研究していた男が27日起訴された。 男は社会人大学院生のスティーブン・グリフィス被告(40)。今月21日、地元の売春街で働く女性(36)が失跡。同被告が自宅前で女性を追いかけ、頭をボーガンで撃ち抜く様子が防犯カメラに撮影されていたため、警察は24日、同被告を逮捕。翌25日、バラバラに切断された女性の遺体が川から見つかった。 近くで昨年6月以降、他の売春婦2人も行方不明になっており、検察官は同被告の犯行と断定した。ブラッドフォードのあるウェストヨークシャー州では1970年代、売春婦13人が殺害された「ヨークシャーの切り裂き魔」事件が起きている。