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大規模栽培に成功した甘草。産地の中国北部では、乱獲が砂漠化の原因となっている 漢方薬の最大手ツムラは18日、生薬の一つ「甘草(かんぞう)」の大規模栽培に成功したと発表した。甘草は漢方薬の7割で使われ、主に中国から野生品を輸入している。しかし、近年、乱獲が問題となり、中国政府は輸出を制限している。ツムラは将来は、全てを栽培品にシフトする方針だ。 甘草の根や茎には、抗炎症や抗アレルギー作用があり、年間1千トン以上を中国から輸入している。中国では需要の高まりで資源枯渇が心配されているが、人工栽培では有効成分を含む甘草が育ちにくかった。 ツムラは10年前から北京中医薬大学などと研究を始め、中国で栽培に適した土壌を突き止めた。主成分のグリチルリチン酸2.5%以上を含むという医薬品の基準を満たし、通常5年の栽培期間も1年3カ月と短縮、収穫量も7倍に上るという。中国の特許登録手続きを完了しており、
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