オンラインゲームの国際的なセッション"アジア オンラインゲーム カンファレンス 2007 東京(AOGC 2007 tokyo)"の2日目は、異色の講演で幕を開けた。講師を務めたのは、警察庁生活安全局 情報技術犯罪対策課課長補佐の安部真氏。"サイバー犯罪の現状と対策"と題し、PCを利用した犯罪の最新の統計を紐解きながら対策を解説するセッションとなった。 警察庁では毎年、サイバー犯罪の検挙状況を発表している。じつは、講演が行われた前日の2007年2月23日に、2006年の検挙状況が明らかにされており、安部氏はもっとも最新のサイバー犯罪統計について解説を行った。2006年は、4425件のサイバー犯罪が検挙されており、前年比4割増で増えているのだという。このうち、オンラインゲームにもっとも関係が深いのは、不正アクセス禁止法違反。他人のIDやパスワードを勝手に利用してサイトにアクセスする行為だ。