前回、iPadの日本における発売日に、日本民間放送連盟の広瀬道貞会長が、「われわれにとってみれば緊張すべき状況を迎えた」と話したことに触れた。広瀬会長がiPadに対して警戒感を持った主な理由は、iPadがテレビ放送の価値を相対的に下げると感じたからだ。広告収入の激減で収益性が急速に下がったとはいえ、テレビはいまだにメディアの王様であり続けている。 視聴率1%あたりの視聴者数はおおよそ120万人だそうだ(あくまでも計算上の話ではあるが)。視聴率10%のテレビ番組は1200万人もの人が見ていることになる。もちろん、これは計算上の数字なので、実際に何人が見ていたのか正確には分からない。 とはいえ、計測の精度に多少のブレがあるとはいっても、雑誌やWebサイトがいくら束になってかかっても、テレビの視聴者数にはとても届かないことは誰もが想像できる。なんだかんだといっても、テレビ番組中に行われた発言の影
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