パシフィコ横浜で開催中の「A&Vフェスタ 2004」で、ある金属製のスピーカーが注目を集めている。金属が使われているのはエンクロージャーではない。振動板そのものが、マグネシウム合金で出来ているのだ。 この「マグネシウム合金スピーカー振動板」を開発したのは、ステンレス鋼メーカーとして知られる日本金属。同社によると、マグネシウムは実用金属の中で最も比重が軽く、また比剛性(伝搬速度)や内部損失に関しても優れた特性を持つという。振動板に応用すると、「音の分解能にすぐれ、高音域まで透明感のある音を再生できる。紙コーンと比べても、紙特有の擦れる音がなく、情報量も豊富」(同社)。 販売代理店を務めるエスメタルの樋口秀二部長によると、日本金属は自社の持つ材料技術や加工技術、表面処理技術などを生かせる新規ビジネスとして、スピーカーの振動板に着目したという。「きっかけは、マグネシウム合金の軽さを生かせる用途を
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