16日、日本テレビの「真相報道バンキシャ!」で虚偽証言の問題が発覚し、社長が辞任した。民放の番組は下請けに丸投げで、チェック体制がほとんどないので、こういう事件が起こっても不思議ではない。 日本のメディアの質が低い原因として、よく電波利権や記者クラブなどの独占体質が批判されるが、問題はそればかりでもない。日本の終身雇用システムが、メディアのような専門的な職業には向いていないのだ。欧米では、記者やプロデューサーは一生その仕事をするのが当たり前で、一つの番組を同じプロデューサーが30年以上も担当することもある。これに対して民放のプロデューサーは、社内の調整が仕事の「何でも屋」だから、番組制作能力はほとんどない。 日本のサラリーマンは、若いとき賃金以上に働いて会社に「貯金」し、管理職になってからその貯金を取り崩すしくみになっている。特にホワイトカラーは、40歳ぐらいで管理職になり、現場を離れる。
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