設置した後,UPSを監視・管理しているだろうか。 UPSを設置することでそのシステムの可用性は当然,飛躍的に上がる。しかしUPSも永久には使えない。製品としての寿命は10kVA以下の場合5年程度で,バッテリーの寿命も使用環境によって変わって来る。UPSを設置するだけで安心してはいけないのだ。 UPSをチェックするには,UPSそのものの状況を監視したり,問題が発生した際に備えてログを取る機能を備えているUPSを選択するのが望ましい。 最新のUPSには,ネットワーク・インタフェースを備えた機種がある(図1)。ログの収集やリモート監視が可能だ。これらの機能を使えば,UPSのバッテリーの充電状況や現在の使用状況で何分程度バックアップできるかを確認できる。 例えば,休日や祝日に突然の落雷でサーバー・ルームの電源が落ちたとしよう。UPSから自動的にメールを出すことで,即座に担当者に対して通知が行える。